皇后さま着用されて話題のロープデコルテとは?

ドレス_ロープデコルテ
引用:京都新聞

皇后さまが「即位の礼」の儀式の1つ「饗宴の儀」でお召しになられたロープデコルテがプレ花嫁たちの間で話題になっています。

ロープデコルテとは?

フランスが発祥といわれておりネックラインが深く大きくカットされ、首元や胸元を露わにしたスタイルのドレス
イブニングドレス(夜間)の代表的なスタイル

デコルテの意味

エステやファッション業界で襟ぐりの大きな服を着たときに出る、首筋から胸の上部にかけての部分のこと

胸の上部から首筋は開かれてますが上腕から肩を袖で隠せるので落ち着いた品のあるドレスとして人気がありますので、各国の首脳を招いての晩餐会などの場や皇室行事でよく着用されています。

最近のウェディングドレスはAライン(アルファベットの「A」のようにウェストの位置が高く、ウェストから裾にかけて緩やかに広がるデザイン)やプリンセスライン(上半身は体のラインにピッタリ沿いつつ、スカートはボリュームを持たせたデザイン)が人気です。

でも、今回、皇后さまがロープデコルテをお召しになられたことでウェディングドレス業界に新たなブームが起きる予感があります。

神前結婚式の意外と浅い歴史、広まったきっかけは大正天皇の結婚式

神前式
皇室行事がブライダルに影響を与えたのは過去にも例があります。

今の結婚式の主流であるチャペルでのキリスト教式の結婚式が広まる前は、神社で行う神前結婚式が8割以上を占めていました。

さらに、それ以前は自宅婚と言って、自宅で身内や近所の人たちと行う結婚式が主流でした。

この神前結婚式が広まるきっかけになったのが1900年(明治33年)の大正天皇が行われた神前結婚式でした。

この時、神前結婚式に注目して日比谷大神宮(現・東京大神宮)が一般の人向けに神前結婚式を始めて、新たな結婚式のスタイルとして少しずつ全国に広まり、結婚式=三々九度、というイメージが80年近く続きました。

キリスト教式のきっかけの1つはゼクシィの創刊

そこから日本でキリスト教式が広まるのは、ゼクシィの創刊がきっかけでした。

それまでは結婚式場の探し方と言えば、タウンページで結婚式場を調べるか、仲介業者を介して紹介してもらうかのいずれかでした。

そこにゼクシィが登場したことで、一般の人々が自分で結婚式場を探せるようになりました。
1993年、ゼクシィが創刊されると写真映えするきらびやかなステンドガラスと豪華なチャペルが女性の目を奪い、キリスト教式のシェアが一気に伸びて行きました。

実は日本におけるキリスト教式の結婚式の歴史はそれほど古くないんですね。

日本の結婚式のスタイルは、必ずこうでないといけないというスタイルはなく、時代に合わせて変遷していることが分かります。

だから、今回の皇后さまのロープデコルテが注目されると、インスタグラムなどの写真で興味を持った女性が着たくなるのは当然と言えるでしょう。

ロープデコルテを取り扱ってる上賀茂神社

上賀茂神社で結婚式

上賀茂神社では、あゆみブライダルと提携しロープデコルテのウェディングドレスを3種類製作されています。

さらに大綬(たいじゅ)というたすき部分の刺繍に神社に植わる紅葉がモチーフになって本来は勲章を吊るすための装飾品も製作されています。
上賀茂神社の神紋「二葉葵」のロゼッタを勲章の代わりにあしらい大綬(たいじゅ)そのものを装飾品として使用できるデザインになっています。

女性がロープデコルテなら男性は燕尾服?モーニング?

フロックコート
女性が夜間用のイブニングドレスのロープデコルテを着る場合、男性も夜間の正礼装の燕尾服(テールコート)を着た方が良いのかというと、そこまでこだわることもありません。

もともとナイトウェディングでもモーニングを着ることが多いので、ご自身の好みで選べばよいでしょう。

ロープデコルテに合う装飾品はプリンセスティアラとプリンセスデザインネックレス

ティアラ
皇后さまのロープデコルテのお姿を見られた人は、できるだけ自分も似せたいと思うでしょう。
その場合は、ティアラとネックレスの選び方に注意しましょう。

ロープデコルテは格式のあるドレスですので、少し大きめのティアラとネックレスの方がより似合いやすいと思います。

男性はスティックでクラシカルに決めるのもカッコいい


上賀茂神社では、スティックとシルクハットも貸し出しているそうです。
全体的にクラシカルなイメージを残すための小物を用意するのもありでしょう。

ただ、男性の方は大綬をつけるだけでも十分に締まると思います。

ロープデコルテがふさわしいのはナイトウェディング

夜景
勝手な想像でロープデコルテが似合う結婚式を想像すると、高層階で夜景を見ながらのナイトウェディングは素敵だと思います。

もとも晩餐会や舞踏会で着用する衣装ですので、流行乗りながらも格式の高い印象を与えられます。

さらに夜景と重なると記憶に残る思い出の結婚式になるでしょう。